口腔外科処置広島
2022.12.13
根尖病変のある右上小臼歯の抜歯と骨増生を行いました。2022.12.13|膿|広島
右上第二小臼歯の歯根の先端に根尖病変が形成されています。
オフィス内の歯科用による立体像です。
麻酔をしますと排膿がありました(矢印)
まずは抜歯を終えました。
根尖病変に接していた部分は歯根膜が無くなっています。
抜歯後の穴=抜歯窩(ばっしか)です。
ここからが重要です。
歯肉弁を形成して剥離します。
炎症性の肉芽組織を掻爬します。
非常に大きな肉芽組織を取り出しました。
このまま自然治癒を期待しますと、軟組織が内部に入り込んで治癒する可能性があるため
骨増生処置(GBR)を行います。
治癒促進のため、骨表面に穴を開けて出血を促します。(デコルチケーション)
軟組織を遮断するための膜としてd-PTFE膜であるサイトプラストを用います。
骨移植材を骨欠損部分に填入します。
歯肉弁を戻して縫合します。
遮断膜が露出したまま治癒を期待するオープンバリアメンブレンテクニックです。
縫合糸は抜糸不要な吸収性糸を用いています。
遮断膜は6週後に引き抜きます。
3~6か月後にインプラントの埋入を計画します。
※約6週後の状態はこちらです。
「抜歯後に骨増生して約6週間経過しました。2023.01.30」
O・Mさん、よくぞご決断なさいました。
あとは治癒を待つのみですね!
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス