口腔外科処置広島
2022.7.22
歯根破折していた右上中切歯を抜歯して骨増生(GBR)しました。2022.07.22
右上中切歯の歯根が割れており、抜歯が避けられない状態となっています。
全身への悪影響および審美的にもこのまま放置することは好ましくありません。
抜歯してインプラント治療をご決断です。
デンタルレントゲン写真です。
過去に神経を取る処置のなされている歯です。
オフィス内の歯科用CTによる立体像です。
歯根周囲の骨が溶けていることが判ります。
局所麻酔を行い、慎重にまずは抜歯を行います。
割れている部分を取り除くと、歯根が短くなってしまうことが判ります。
この状態から、割れている部分を接着して再植したとしても、長期の安定は期待できません。
あとで悪くなることが判っているのにも関わらず、そのような処置を行うことは
患者さんとしては嬉しいかもしれませんが、単なる素人騙しと私は考えます。
家族には絶対に行わない手法ですから、患者さんにも行いません。
抜歯後の状態です。
内部の炎症性の肉芽組織を取り除いていきます。
歯肉を剥離して骨欠損部分の肉芽組織を掻爬(そうは)しました。
大きく凹んだ骨欠損があります。
治癒後には、この部分にインプラントを埋入しますので骨増生処置(GBR)を行います。
骨移植材を用意します。
写真右側のリフィットには抜歯時に出た血液を予め馴染ませています。
d-PTFE膜であるサイトプラストをバリアメンブレンとして設置します。
軟組織の方が治癒スピードが速いことにより、骨移植材の顆粒内に軟組織が入り込むことを膜で防ぎます。
骨移植材を填入しました。(Bio-OssⓇ+リフィット)
吸収を見越して多めに填入します。(オーバーコレクション)
垂直マットレス変法で縫合しました。
膜を露出させたまま治癒を期待するオープンバリアメンブレンテクニックです。
膜は約6週後に除去します。
レジン製の仮歯を両サイドに固定して、本日のオペは終了です。
Y・Aさん、よくぞご決断なさいました。
炎症部分が無くなり、全身にも良い変化が出ると考えます。
まずは治癒を待って、治療を進めましょう!
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス