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※厚生労働省 医療広告ガイドラインに沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)

口腔外科処置広島

2022.7.7

膿瘍を形成している右下第一大臼歯を抜歯しました。2022.07.07 スポンゼル いつまで

右下第一大臼歯の遠心部分に大きな膿瘍の形成を主訴に、弊オフィスに初診来院されました。

この歯は過去に何度も治療がなされており、なおかつ痛みもある事から抜歯をご決断です。

 

デンタルX線写真です。

  

このケースではCTによる断面像の方が良く判ります。(画像右側が奥側です)

歯根の周囲の骨が溶け、奥の歯(右下第二大臼歯)にも悪影響を及ぼそうとしています。

  

2回目の来院時にいよいよ抜歯します。(初診時には不可逆的な治療行為は原則として行いません)

ヘーベルで動かしますが比較的強固であるため、分割して抜歯します。

このままぐりぐり力をかけると前後の歯にも力が加わってしまうからです。

かぶせものに切れ目を入れました。

 

続いて歯根部分も近遠心的に二分割します。

治癒後にインプラント治療を行いますので、中隔の骨は敢えてある程度削っておくようにしています。

そうすることで、インプラント埋入オペ時に、中隔の硬い骨にドリルがケラレないようにします。

 

近心根、遠心根と抜歯を終えました。

 

歯根肥大が見られます。

 

抜歯窩の状態です。

ここから肉芽組織と膿瘍をきれいに取り除いていきます。

 

根尖部分の肉芽組織を掻把しました。

 

肉芽の掻爬(そうは)を終えました。

吸収性のゼラチンスポンジ(スポンゼル)を入れて、血液の貯留を助けます。

スポンゼルは取り出すことはありません、体に自然に吸収されていきます。

(スポンゼル いつまで)

ゼラチンスポンジが血液を吸った状態です。

 

CO2レーザーを照射して表面を焼灼するとともに、周囲の歯肉も照射して治癒促進を図ります。

 

M・Kさん、よくぞご決心なさいました。

これから良い方向へ向かっていくよう頑張っていきましょう!

 

広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス

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