セラミック歯科広島
2022.2.1
膿が出ていた右下奥歯をセラミック修復しました。2022.02.01|広島
右下第二大臼歯の金属を除去してセラミック修復を行います。(画像左端矢印)
浸潤麻酔の注射を致しましたら、麻酔薬に押し出されて歯肉溝から乳白色の排膿が見られました。
不適切なかぶせものと歯との段差に細菌が繁殖し、炎症を起こして排膿していると考えられます。
金属を除去して清掃し、セラミック材料で適切な適合に改善することで治癒すると考えれます。
金属を切削しますのでラバーダムを装着して切削片から粘膜を保護します。
切れ目を入れて無事に金属冠を除去出来ました。
除去した金属冠の内面です。
内部はとても汚染されており、一言でいえば汚い状態です。
これをコップに入れて水を飲むことはできません。
このようになる可能性のある金属をまたセットする気にはなれません。
う蝕検知液で軟化象牙質(むし歯)を染色し、切削と染色を繰り返します。
顕微鏡下で録画しながら行います。
歯髄がわずかに露出した部分には専用材料で保護しています。
コンポジットレジンによる象牙質コーティングを終えました。
セレック プライムスキャンにてスキャニングし、セラミッククラウンのデザインを迅速に行います。
セラミックブロックから切削して製作します。
酸化物セラミックである二ケイ酸リチウムブロックを用います。
削り出し(ミリング)を終えました。
焼成する前は紫色をしています。
適合の確認後、研磨して840℃で約20分焼成することで歯冠色になり、強度も増します。
乾燥状態で接着し、咬合調整と研磨を終えました。
ここまでを一回の治療で行います。
汚染される前に完成することが重要ですので、一回で行うことに意味があります。
排膿は無くなるものと考えます。
排膿している部分は炎症があり全身にとっても悪影響があります。
口臭の原因にもなります。
K・Jさん、なかなかの強敵でしたが、無事に終わって私も嬉しいです。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス