審美歯科広島
2020.12.12
右上奥歯の裂溝のむし歯をコンポジットレジン修復しました。2020.12.12
右上第一大臼歯咬合面の裂溝に見た目では小さなむし歯が出来ています。
画像左側が頬側、右側が口蓋側です。
矢印の部分が象牙質内でこっそりとむし歯になっています。
噛み合う下顎の第一大臼歯の方に、大きなむし歯がありますが、すでに治療を終えています。
こちらの記事です。
「膿(うみ)が出ていた神経(歯髄)を保護し神経を取らず治療しました。2020.10.31」
歯列に沿った断面です。画像右側が奥側です。
むし歯を切削し、コンポジットレジン(プラスチックの一種)での充填治療を計画します。
ここからは顕微鏡ミラー像のビデオから静止画を切り出しています。
表面麻酔の後、注射による浸潤麻酔を行い、ラバーダムを装着して治療を開始します。
むし歯の穴にアプローチしましたら、う蝕検知液でむし歯を染色します。
表層のエナメル質をむし歯が貫通すると内部の象牙質内で大きく拡がっています。
う蝕検知液を洗い流して、染まっている部分を慎重に切削します。
周囲の裂溝部分も少し染まります。
このまま接着処理を行いますと、裂溝の色素の上からコーティングするような
状態になってしまいますのできれいにします。
炭酸カルシウムのパウダーを水とエアーとともに噴射してきれいにします。
残りの裂溝もきれいになり、中央のむし歯部分の底面も仕上げを終えました。
これから充填する部分および、コーティングする裂溝の表面を、数秒のみ酸処理します。
酸処理、水洗、乾燥を終えましたら、ボンディング材による接着処理を行います。
ここからは顕微鏡(マイクロスコープ)のライトのフィルターをイエローにし、光線の中のブルー波長をカットします。
これは、ボンディング材および充填材であるコンポジットレジン(プラスチックの一種)は
ブルー波長の光で効果するよう設計されているため、
作業途中に光重合して硬化してしまうことを防ぐためです。
まずは流動性のあるフロータイプのコンポジットレジンを底面から7割ほど注入し、光照射して硬化させます。
残りの3割は、摩擦に強いペーストタイプのコンポジットレジンで歯の形に賦形して光照射して硬化させます。
ダイヤモンドペースト(ダイヤモンドの微粒子)と回転するブラシで仕上げ研磨します。
このあとラバーダムを外し、咬合をチェックして治療は終了です。
※黒く見える裂溝もまだありますが、できるだけ治療介入せずに経過観察するように考えています。
どんなに治療しても、それは人工物によるパッチワークであることには変わりなく、
無垢の天然歯の状態には残念ながら物性的に及びません。
明らかなむし歯が出来てしまった際に、可能な限りきちんと治す、というスタンスです。
M・Kさん、上顎のこの歯は軽度のむし歯で良かったですね!
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)