審美歯科広島
2023.10.13
むし歯の穴にフロスの繊維が溜まっていました。2023.10.13|コンポジットレジン修復
一見なんともないように見える右下臼歯です。
CTによる近遠心断面像ですと隣接面(接する部分)がむし歯になって穴が開いていることが判ります。
(上顎の歯のむし歯の治療は済ませています。)
水平断面においても、むし歯の存在が判ります。
つまり、第一小臼歯(画像右側)の遠心隣接面がむし歯になっています。
ラバーダムとメタルマトリックスで隣接歯を保護し、顕微鏡下で録画しながらスタートします。(顕微鏡ビデオ)
咬合面から慎重に切削していきます。
むし歯を染める「う蝕検知液」で染色します。
水洗します。
内部にはフロスの繊維が溜まっていました。
むし歯で開いた穴にフロスの繊維が引っかかって切れ、内部に蓄積したものと考えられます。
う蝕検知液での染色と切削を繰り返し、軟化象牙質の除去を終えました。
金属の隔壁をセットすることで隣接している第二小臼歯に傷つけないようにします。
金属隔壁を取り除くと、隣接歯の隣接面が見えます。
幸いなことに、微小な脱灰を示す白濁はしているものの、むし歯の影響は最小限に留まっています。
ここからは充填に進みます。
新しい金属隔壁をセットし、ゴムのウェッジで密着させコンポジットレジンの充填準備を行います。
酸処理および接着処理を済ませましたら、流動性のあるコンポジットレジンを積層し、光照射して重合硬化させます。
隔壁を除去してある程度形態修正および研磨を行いました。
ラバーダムを外して咬合調整・仕上げ研磨を行います。
本日からはフロスもスムーズに行なっていただけます。
フロスはお手入れ目的の他に、自己検診が出来るグッズであると言えます。
T・Yさん、重症化していなくて何よりでした!
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス