審美歯科広島
2012.8.15
Sirona inCoris TZI でインプラント上部構造を作製しました。
セレックのシステムにも待望のフルジルコニアクラウンが作製できる環境が整いました。
ジルコニアは酸化物セラミックの一種で高強度が特徴です。
お盆休み最終日ですがオフィスで作製を進めます。
従来はジルコニアフレームのみの作製に限られていましたが
inCoris TZI (インコリス ティーゼットアイ)を用いることでクラウン形態のジルコニアも作製が可能になりました。
写真はinCoris TZI 40/19です。
現在のところ無着色単一カラーで、長さのサイズが3種類あります。
(20/19・40/19・55/19)
連結クラウンのデザインが可能になります。
本日は2ケース作製します。
(現在のところリファレンス機能は使えません)
ミリング前にはジルコニアブロックのバーコードをスキャンします。
ジルコニアは焼結すると高い硬度になり加工が困難ですので
焼結前の柔らかい状態で加工します。
焼結しますと収縮しますのでそれぞれのロット固有の収縮率を読み込み
その分大きめに加工します。
収縮率が記載されていると思われるバーコードはブロック側面に印刷されています。
バーコードリーダーで上下両方のバーコードを連続して読み取ります。
(文字の入力でも可能です)
ブロックをセットしてミリングを開始します。
ジルコニアの加工には長い方のバーが使われます。
弊オフィスのinLab MCXLではバーチェンジせずにそのまま切削できます。
4歯分ですと削り出し(ミリング)に50分弱かかります。
ミリングが終わりました。
ブロックホルダから切り離し結合部分をスムーズにします。
高強度を得るためにジルコニアファーネス inFire HTC speed で約90分間焼結します。
従来では8時間程度かかっていた焼結がこの電気炉ですと約90分間で終わります。
1000度以上の高温ですので真っ赤に焼けています。
部屋中が暖まるすごい熱量です。
焼結(シンタリング)が終わりました。
事実上お口の中での力によって壊れることは無い強度です。
このあと研磨・着色をして仕上げします。
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ジルコニアファーネスを備える弊オフィスではジルコニアに関しても
私ひとりの手でオフィス内で作製を完結できます。
今後はシンタリング前の着色についての研究を進めます。
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)