審美歯科広島
2012.6.22
CERECセレック ワンデイトリートメント(セラミック一日治療)の流れ
CERECセレックのメリットとして
ケースによっては一日でセラミックでの治療が完結するという点があります。
左下奥歯をミラーに反射させています。
左下第二大臼歯の治療を行います。
奥には親知らずが埋まっていますので今後抜歯します。
K・Mさんに先日のセレックのセミナーの件をお話しますと
丁度良いこの歯のワンデイ治療を引き受けてくださいました。
まずは咬合紙(噛みあとをマークする赤い紙)で咬合状態をチェックします。
金属を外す際には大量の金属粉末が飛び散り
それが歯ぐきや頬の粘膜に突き刺さりますのでラバーダムを行います。
ラバーダムを装着してお口の中から1本だけ露出させます。
5倍速コントラで金属を削り除去します。
金属を削る際にでた金属粉末です。
ラバーダム無しですとすべてお口の中に入ってしまいます。
金属を除去しました。
今回のケースでは最も奥の大臼歯につき
ラバーダムクランプ(固定金具)が邪魔となりますので
金属除去後はラバーダム無しで形成します。
う蝕検知液でむし歯になっている部分を染めて除去します。
染めては取り、染めては取りを繰り返し染まらなくなった状態です。
底の面はデコボコになっていますので
流動性の高いコンポジットレジン(プラスチック)を薄く流して整地します。
接着の工程にはラバーダムを再び装着します。
ノズルからコンポジットレジンを流し込み光照射器で硬化させます。
コンポジットレジンで整地(デンティンシール)しました。
セレックでの修復が可能な深さになっているかどうか確認します。
同じく幅も適しているか確認します。
この段階で色調の確認をします。
いよいよセレックで光学印象(スキャニング)をします。
イボクラール・ビバデント社のオプトラゲートを装着しています。
パウダリングしてからスキャニングします。
上の歯・下の歯・かみ合わせ の3種類をスキャニングして合成します。
上下の歯の噛み合わせが再現できました。
画像一番左側にセラミックのつめものを作ります。
まずは境目(マージンライン)を青い線で決定します。
そこへセレック独自のバイオジェネリックで歯の形を合成し
適切な形態を導き出します。
この形が導き出されましたので若干の修正をして削り出します。
ブロック内でどう削るかを調整します。
セレックブロック S2-M 12 を選択しました。
inLab MCXL にブロックをセットして削り出します。
このサイズですと約8分で削ることが出来ます。
無事、削り終えて下に落ちています。
お口に1度あわせて適合を確認します。
適合はとても良好です。
接着前にIvocleanでセラミックをクリーニングします。
クリーニング後は Monobond Plus で接着処理をします。
接着時にはラバーダムをして呼気に含まれる水蒸気の影響を遮断します。
Multilink Primer A液 B液 を等量混和したものを塗布後
エアーブローをして光照射します。
Multilink Automix セメントを大量にセラミックに載せます。
オプトラスティックにくっつけて歯に持っていきます。
充分な光照射をして硬化させます。(エアーブローして冷却します)
研磨して仕上げをしました。
今後すべての金属を除去してセラミックに置き換えていきます。
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K・Mさんのおかげで詳細な治療写真を撮ることができました。
ありがとうございます。
みなさまにもご協力をお願いする場合があると思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)