口腔外科処置広島
2012.1.28
歯周病による抜歯(根尖病変・分岐部病変)
※外科処置が含まれますのでご注意ください。
歯科医療の技術向上のため公開しています。
右上第二小臼歯・第一大臼歯(銀歯の部分)の歯ぐきの腫れ・出血が治まらず
痛みも続くとのことで抜歯をご決断です。
CTによる断面の画像です。向かって左側が右側です。
根の股の中心に病変があります。
副鼻腔のひとつである上顎洞の粘膜も肥厚しています。
ご本人も鼻声の傾向をお感じです。
この歯が原因である可能性があります。
ミラーに反射させています。金属の歯の周囲が悪くなっています。
このまま放置すると痛みが続くとともに骨が吸収され
今後の治療(インプラント・入れ歯・ブリッジ)に悪影響を与えます。
無事抜歯が終わりました。抜けやすさは悪くなっていることの証明でもあります。
歯の周囲にある歯ぐきは細菌によって炎症性の組織になっていますので
切除して、内部の骨の表面も新鮮面を出すようにドリルを当てます。
炎症性組織の切除と骨の新鮮面露出を終えたところです。
このままでは歯ぐきが開いてしまいます。
縫合してCO2レーザーを照射したところです。
わざと焼け焦げを作っています。
第一小臼歯です。「歯の体を成していないですね」と患者さん談
第一大臼歯です。
やはり根の股の部分は炎症性の組織で満たされています。
治癒の具合にもよりますが、抜歯後に適切に処置した場合
約2ヵ月後にインプラントを植えることが可能になります。
炎症が大きい場合の抜歯は「抜いただけで終わり」では不十分です。
その場合、残った炎症性組織が骨化を妨げ、正常な治癒をしません。
インプラント治療をしたいとお考えであれば
骨が残っている時期に適切に抜歯しておく必要があります。
我慢に我慢を重ね、最後の最後まで抜きたくない!というのは骨を失う原因になります。
抜歯の際には きちんとした処置を受けられることをお勧めします。
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※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)