乳歯の記録
2023.3.29
抜くべき?|乳歯がなかなか抜けず永久歯が横から出てきたケースの抜歯 2023.03.29|晩期残存|広島
9歳の息子の乳歯はなかなか抜けず、後継永久歯である左上第一小臼歯が横から萌出(ほうしゅつ)してきています。
小学校が春休みの間に抜歯します。
白矢印の左上乳臼歯はかなりグラグラしてきており、赤矢印の左上第一乳臼歯も少し動くようになっています。
レントゲン写真です。
乳歯の歯根が吸収されてほとんど無くなってきていることが判ります。
歯根吸収の程度とスペースの確保を考え、本日矢印の2本の乳歯を抜歯します。
永久歯である左上第一小臼歯は生えることが出来る場所を目指して45度程度斜めになっていますが
萌出スペースが出来ると直立してくると考えられます。
なお、画像左上には過剰歯が写っています。
咬んだ状態です。永久歯の萌出に押されて、乳歯の歯冠の位置が下側に移動しています。
表面麻酔と注射による浸潤麻酔を行い、抜歯します。
左上乳犬歯(左上C)の抜歯を終えました。
続いて左上第一乳臼歯(左上D)を抜歯します。
こちらもかなり歯根が吸収していますが、食べ物が柔らかくなった現代では自然に抜けることが少なくなっています。
抜歯した乳歯の歯根です。
代生歯(たいせいし:代わりに生えてくる歯=永久歯)が萌出する準備のため破歯細胞によって歯根が吸収されています。
抜歯直後の歯肉の状態です。
歯肉の下に左上第一小臼歯の輪郭が透けて見えています。
時間とともに歯が正常位置に萌出することを期待します。
期待の位置に生えなかった場合はもう少し成長した段階で歯科矯正治療も選択肢に入ってきます。
息子は麻酔で涙が出たもののよく頑張りました!
追記:乳歯の抜歯後翌日(1日後)の歯肉の状態です。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス