口腔外科処置広島
2025.5.10
外れていた左下奥歯のブリッジを抜歯して骨増生しました。2025.05.10|骨造成
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
左下臼歯部のブリッジが外れてずれてしまい、戻らなくなっている状態です。
勇気を出して弊オフィスを受診なさいました。
_
咬合面観です。
_
頬側面観です。食べにくい状態であったと思います。
_
赤いマークの歯がとても倒れていることから、┏⑤6⑦Br ではなく ┏⑤67⑧であると推測できます。
また、赤いマークの左下8と思われる歯の歯根の周囲は歯周病となり骨が溶けています。
_
歯科用CTによる断面像です。骨が溶けて黒く透過しています。
_
かなり動いている状態でしたので抜歯はスムーズに終わりました。
_
ブリッジは底面の清掃が重要になってきます。
このケースでも歯の無い部分(ポンティック)の底面に大量のプラークが付着していました。
_
左下8の抜歯を終えた状態です。
歯根があった部分の周囲には本来骨があるはずですが、
あるはずの無い炎症性の肉芽組織が巣食っていますので取り除くことが必要です。
_
頬側面観です。
_
左下8周囲の不良肉芽組織を取り除きました。
_
炎症性の肉芽組織が無くなり、歯槽骨が見えています。
_
10㎜を越えるサイズの不良肉芽でした。
_
ここからは、骨が溶けて窪んでいる部分に骨増生処置を行います。
骨移植材にはボナーク®を使用します。
_
抜歯窩(抜歯後の穴)にボナーク®を填入しました。
_
コラーゲンスポンジであるコラプラグを準備します。
_
左下5の抜歯も終え、ボナーク®を填入したあと、コラプラグを掛け布団のように上面に乗せて保護します。
抜糸不要な吸収性の縫合糸でふわっと縫合しています。
_
止血のために約5分間ガーゼを噛んでもらった後の状態です。
_
左下5の抜歯も終え、本日取り除いたブリッジと歯根と肉芽組織です。
歯の角度が異なる2本を連結すると脱落しやすいのは自明です。
咬んだ際の歯の沈下の向きと沈下量が異なるためです。
_
A・Mさん、よくぞご決断なさいました。
これから頑張って参りましょう!
_
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス