口腔外科処置広島
2022.10.18
左下の親知らずを抜歯しました。左下8番 2022.10.18
左下の親知らず(左下8)を抜歯します。
対合歯(噛み合う左上の親知らず)はすでに無い状態です。
対合歯が無いことで左下親知らずが挺出(歯の位置が咬合面方向に移動すること)し、
その結果発生した不適切な嚙み合わせを歯ぎしりによって自己調整しようとすることで、
歯のすり減りスピードが速くなっている可能性があります。
画像右隣の金属がすり減って穴が開いていることからも推測されます。
局所麻酔後にヘーベルで動かします。
抜歯鉗子でグリップし歯根の動きたい方向へ動かします。
無事に抜歯を終えました。
抜歯後の穴(=抜歯窩(ばっしか))です。
抜歯窩挿入用の抗生物質を砕いたものを入れます。
血液貯留を助けるため、吸収性のゼラチンスポンジを挿入します。
取り出す必要はありません。
抜歯窩は血液が貯留することで治癒していきますので抜歯後の血液が重要です。
ゼラチンスポンジの挿入後の抜歯窩の状態です。
CO2レーザーを照射して表面を焼灼するとともに、周囲歯肉にも照射して治癒促進効果を期待します。
歯根はプロペラの様にひねりが加わっていますので、このひねりの方向に回転する力を加えて抜歯します。
強い力で逆回転させると歯根が折れることがあります。
揺さぶりながら歯根と対話し、回転方向を決定するイメージです。
過去に干渉していた部分をドリルで人工的に調整した形跡’(ドリル痕)も見て取れます。
Y・Aさん、よくぞご決断なさいました!
あとは治癒を待つだけですね。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス