口腔外科処置広島
2022.10.12
左下水平埋伏した親知らずを分割抜歯しました。智歯抜歯|2022.10.12|広島
左下の親知らず(左下8)が水平に埋伏しています。(矢印)
オフィス内の歯科用CTで撮影した立体画像です。
舌側面観です。手前の歯(左下第二大臼歯)に食い込んでいます。
実際の左下親知らずの状態です。
歯冠部分は露出しています。
頬側面観です。歯と歯の間にプラークが溜まってむし歯や歯周病を引き起こす可能性があります。
表面麻酔後に浸潤麻酔の注射を行い、十分に麻酔が奏功した後に粘膜を切開して親知らずを露出させます。
歯冠と歯根の部分で慎重に切断します。
歯冠部分がディスク状に取れました。
咬合面には歯石が茶色く付着しています。
切断面です。
親知らずと接していた手前の第二大臼歯遠心面は、むし歯になっておらず助かっていました。
残りの歯根を取り出します。
歯根はねじれていることが多く、このケースでも一塊での取り出しは困難でしたので
歯根をさらに分割して抜歯しました。
最後の歯根です。
どこに力をかけるべきかを考えながら切削する部分を決定する脳トレのようです。
抜歯後の穴(=抜歯窩(ばっしか))です。
抜歯窩は血液が貯留することで治癒していきますので
親知らずのかけらなどの残骸が無いことを確認したら、血液を溜めます。
抜歯窩挿入用の抗生物質を砕いたものを入れます。
血液の貯留を助ける吸収性のゼラチンスポンジを入れます。取り出す必要はありません。
抜糸不要の吸収性の縫合糸で縫合して完了です。
頬側面観です。
分割して抜歯した親知らずです。
妊娠・出産・授乳時にはレントゲン・麻酔・投薬・抜歯後のダウンタイムが困難な時期がありますので
治癒に影響する生体活性を考えても、早めの対処が望ましいと考えます。
A・Nさん、最後の親知らずの抜歯も終わり、これで安心ですね!
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス