審美歯科広島
2015.3.5
セラミック審美治療 前歯 治療手順 2015.03.05
セラミックによる右上前歯の治療が本日完成しましたので
治療開始時から完成までを振り返ります。
治療開始時の右上前歯の状態です。
メタルボンド(陶材焼付金属冠)が装着されており、特有の不透明感があります。
金属フレームを用いているため歯肉との折り合いがつきにくいことも見受けられます。
口蓋側ミラー像です。金属フレームが見えています。
白くは見えますが、やはり金属アレルギーや熱膨張率の問題からは
逃れられません。
ラバーダムを装着して、切削片を粘膜に出来るだけ触れさせないようにし
セラミックと金属フレームを切削していきます。
こちらの記事にも書いています。
https://www.mdo.jpn.com/blog/2015/01/-20150128.html
メタルボンドを除去しましたらメタルコア(金属支柱)が出てきました。
歯よりも強い構造物は力がかかった際に歯を割ってしまいますし
歯の内部の金属であっても金属イオンは歯質を透過することも判っています。
メタルコアの除去も無事に終えました。
再根管治療を行い、内部の汚染をクリアにします。
再根管治療後にファイバーポストとコンポジットレジンで支台築造します。
接着操作時はラバーダムを装着し、口腔内の水蒸気を遮断します。
支台歯形成(かぶせることが出来る形態に仕上げること)を終えました。
他の前歯に点在していた古いコンポジットレジンも取り替えています。
こちらの記事にも書いています。
https://www.mdo.jpn.com/blog/2015/02/-20150210.html
この後、シリコンゴムで型取りしてセラミックのかぶせものを作製します。
光の透過性の異なる2種類のフレームでジルコニアポーセレンクラウンを
作製し、良い方だけをセットします。
ジルコニアセラミック・ジルコニアボンドなどと呼ばれるジルコニアフレームに
陶材を築盛したかぶせものです。
当然のことながら一切の金属を使用していません。
ラバーダムを装着して水蒸気を遮断し、酸処理と2段階の接着処理を行い
たっぷりのレジンセメントで接着します。
光照射をしっかりと行い、レジンセメントを重合硬化させます。
セラミッククラウンもファイバーポストも光を透過しますので
このように天然歯と同じように光を透過します。
かぶせものから入った光がファイバーポスト・歯根と透過します。
セット直後ですので、歯肉の馴染みが完全ではありませんが
この後、より自然になっていきます。
歯の内部・外部にも一切の金属を使用していない治療です。
セラミックの歯は 白井 政博 氏の作品です。
歯科技工所 ZAM(ザム)
http://homepage2.nifty.com/zam/index.html
K・Kさん、ついにこの日を迎えました。
全ての金属も無くなり、私も歯科医師冥利に尽きます。
馴染んだ状態でのフィニッシュの撮影を楽しみにしています。
ご相談はお気軽に
広島市南区 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)