オフィスポリシー
2013.6.20
むし歯が深い場合でも神経を温存するように努めます。
可能な限り神経を温存するように努めます。
右下奥歯のミラー像です。
第一大臼歯がむし歯になっています。
ラバーダムをして治療を開始します。
茶色の部分は象牙質がむし歯になった軟化象牙質です。
咬合面のコンポジットレジンを除去しました。
レントゲンも撮影していますがむし歯がかなり進行しています。
ここからはエキスカベータ(さじ状の器具)で軟化象牙質を慎重に除去します。
麻酔をすると神経まで達してしまっても判らないので麻酔をせずに治療します。
軟化象牙質を慎重に除去していきます。
知覚がでてくるようになったら無理をせずにとどめます。
つまり軟化象牙質をあえて残して奥にある歯髄の露出を防ぎます。
いつ露髄(神経が出る)してもおかしくない深度です。
歯髄近接部分にはセラカルを充填し、その後コンポジットレジンで充填します。
この後症状が出ないか一週間ほど様子を見ます。
そして本日です。
幸運にも神経を取る必要は回避できましたのでセレックでセラミックを作製します。
大きなコンポジットレジン充填のままですと咬合時に磨り減り
また吸水着色をおこしますので
歯に性質が近く安定的な素材であるセラミックで修復します。
ラバーダムをして接着します。光照射してセメントを硬化させています。
無事接着を終えました。
咬合調整・仕上げを終えました。
露髄を防止するために残した軟化象牙質の色の影響を受けています。
周囲をしっかりと接着して封鎖することで唾液の浸入は無くなりますので
内部でのむし歯の進行は抑えられると考えられています。
歯髄(=神経)によって歯は栄養を供給されていますので
もっとも大切なのは歯髄をなんとしてでも温存することです。
仮に痛みが出た場合は、セラミックを壊して神経を取る治療をします。
根管治療後にセラミックをもう一個作って差し上げます。(常識的な条件において)
人工物は何個でも作れるのですから。
根管治療はとても好きな治療ですが、私が神経をとるということは
できるだけ避けたいと考えています。
M・Aさん、神経を取らずに済んで安心しました。
他の歯も神経に達する前に治療を進めていきましょう!
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)