口腔外科処置広島
2024.5.31
根尖病変のある左下第二大臼歯の抜歯と掻爬(そうは) 2024.05.31|抜歯後の骨増生
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
左下第二大臼歯の歯根の先端に根尖病変が存在しています。(矢印)
歯根の先端全てが炎症性の肉芽組織に囲まれていると考えられます。
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矢印の歯が左下第二大臼歯です。
かぶせものが取れて内部のメタルコアが見えています。
状態を鑑み、抜歯せざるを得ない歯は抜歯して、今後のリスクを減らすことをご決断です。
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まずはヘーベルを用いて脱臼させます。
(表面麻酔後に注射による局所麻酔を行います)
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抜歯鉗子でグリップして無事に取れました。
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抜歯直後の抜歯窩です。不良肉芽が残っています。
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不良肉芽組織の周囲をメスで切り離していきます。
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鋭匙(えいひ)で掻爬(そうは:こさぎ取ること)して出来るだけ一塊で炎症性の肉芽組織を取り除きます。
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顎骨内にこれだけの不良肉芽組織が存在していたということです。
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不良肉芽を取り除いた後の抜歯窩です。
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治癒を助けるために、コラーゲン使用人工骨を準備します。(TOYOBO Bonarc®,ボナーク)
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抜歯窩にコラーゲン使用人工骨を挿入しました。
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コラーゲンスポンジを表層に置いて吸収性縫合糸で縫合します。
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縫合を終えました。吸収性縫合糸は生体内で溶けて無くなっていきますので抜糸は不要です。
溶けた残骸は飲み込んでも構いません。
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再根管治療で治る・治らないを論ずる程度を越えている状態と言えます。
自分の家族に行う説明のみを患者さんにも行います。
歯科医療ビジネスのために、この歯が助かるようなリップサービスをすることは私が最も嫌うことです。
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M・Kさん、着実に体から炎症の状態が無くなっていき、私も嬉しいです。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス