口腔外科処置広島
2024.5.29
歯根吸収を起こしていた右下奥歯の抜歯 2024.05.29|根尖病変
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
右下第二大臼歯(矢印)の歯根の先端に炎症が起こっており、
周囲の歯肉にも膿の出口がポツポツと突起になって現れています。
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パノラマレントゲン写真です。
右下第二大臼歯(矢印)の歯根の周囲に逆ドーム状に炎症があり、歯根吸収を起こしています。
口腔内の炎症は血流に乗って心臓へ悪影響を及ぼすことが知られています。
状態のご説明により抜歯をご決断です。
(矢印の歯の右隣:右下第一大臼歯の歯根周囲の状態も良い状態とは言えません)
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局所麻酔後に、まずはヘーベルで動かします。
炎症により骨が溶けて骨植が悪いため、容易に動きます。
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抜歯鉗子でグリップして動かします。
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抜歯を終えた直後の状態です。炎症性の肉芽組織がまだ残っています。
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残っている肉芽組織の周囲をメスでカットします。
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出来るだけ一塊で肉芽組織を取り除きたいので鋭匙を用いて周囲から「こさいで」いきます。
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掻爬を終えました。
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今後のインプラント治療に備えて骨移植材(ハイドロキシアパタイト)を填入して骨吸収を防御します。
(ソケットプリザーベーション)
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上部にコラーゲンスポンジを置きました。
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吸収性の縫合糸で縫合して終了です。
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抜歯した歯の歯根の先端は炎症による歯根吸収が起こっており短くなっています。
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K・Gさん、よくぞご決断なさいました。
早く良くなることを祈っています。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス