口腔外科処置広島
2024.11.8
抜歯後の骨欠損に骨増生処置を行いました。2024.11.08|左下第二小臼歯のGBR
広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好 龍治 です。
本日は左下第二小臼歯部分に骨増生処置を行います。
初診時のレントゲン写真です。
右下第二小臼歯(矢印)が歯周病によって歯肉に浮いている状態になっています。
歯周病による炎症によって周囲の骨が溶けて炎症性の肉芽組織に取り囲まれています。
ブリッジの一部であるため、悪くなっていても気付くことが困難な状態です。
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初診時の歯科用CTによる立体画像です。
すり鉢状に周囲の骨が溶けていることが判ります。
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抜歯後4ヶ月の状態です。
浮いていた歯があった部分はへこんでいます。
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デンタルレントゲン写真においても骨欠損が判ります。
骨がへこんだ状態でインプラント治療を行うと、インプラントの埋入位置が深くなりすぎてしまいます。
インプラント埋入と同時に骨増生を行う方法もありますが、事前に行っておくことで確実性が高まりますので
事前の骨増生処置(GBR)をご決断です。
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表面麻酔と注射による局所麻酔を行い、切開線を入れて歯肉粘膜を剥離しました。
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レントゲン通り、骨がへこんでいます。
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骨を造りたい部分の皮質骨に穴を開けて出血を促します。(デコルチケーション)
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コラーゲン遮断膜を置いて、骨移植材を填入します。
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巻き寿司を巻くように、コラーゲン遮断膜(コラーゲンメンブレン)で骨移植材をカバーします。
骨の治りよりも、粘膜が早く治るため、遮断膜を置かないと骨の中に粘膜が入り込んで治癒してしまいます。
粘膜が骨へ侵入するのを遮断するためにコラーゲンメンブレンを置きます。
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充分な骨膜減張切開を加えて粘膜弁の伸展性を確保し、吸収性の縫合糸で縫合しました。
へこみが消失しています。
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術前写真です。
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S・Kさん、よくぞご決断なさいました。
治癒後が楽しみです。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス