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インプラント歯科広島
2022.7.14
右上第一大臼歯部分にインプラントを埋入しました。2022.07.14
右上第一大臼歯部分にインプラントの埋入計画を立てます。
もともと⑦6⑤ ジルコニアブリッジであったポンティック(ダミー)部分をカットしています。
残存歯に橋渡しすることでかかる負担を減らす目的もあります。
オフィス内の歯科用CTにて撮影し、インプラントシミュレーションを行います。
上顎洞内にわずかに突出する状態になりますが、
パイロットドリルを低速回転させ上顎洞底の骨のみを穿孔させ、
その後のドリルステップでは歯槽頂側の骨だけをわずかにドリリングし、
インプラントをセルフタップで埋入する手法で埋入できそうです。
骨が硬すぎる場合はオステオトームによる通常のソケットリフトを行います。
上顎・下顎とも多様な手法があり、「インプラントが出来ない」ケースはほぼありません。
口腔内の歯列を印象(いんしょう=型取り)し、フェイスボウトランスファーを行って
上顎歯列と顎関節の関係を記録します。
フェイスボウトランスファーの記録を使用して、KaVoプロターevo7咬合器に上下歯列模型をマウントしました。
CTのデータと重ね合わせて、インプラント位置を決定し、
サージカルステント(ドリルガイド)を作成してオペ前の準備は終了です。
いよいよ本日、オペに臨みます。
まずはサージカルステントの適合を確認し、パイロットドリルでドリリングします。
パイロットドリルでドリリングしましたら、深度ゲージを挿入してレントゲン写真を撮影します。
想定通りの方向になっていますので、上顎洞底の骨を穿孔するまで慎重にドリリングを進めます。
無事に上顎洞底の骨まで穿孔することが出来ましたので、
このケースではオステオトームの出番はありません。
※明確に垂直的骨幅が足りない場合はオステオトームでソケットリフトを行います。
インプラントの固定が不可能な薄さでしたら、サイナスリフトを先に行います。
深度ゲージを抜きました。
頬側(画像上側)の歯槽骨及び歯肉の厚みが少ないケースですので、
インプラントの埋入と同時にGBR(骨増生)を行い、さらに歯肉を頬側にずらす手法で臨みます。
コの字型に切開線を入れます。
粘膜を剥離し、歯槽頂側に最終の径までドリリングを進めます。
インプラントはスイスのストローマンインプラントを用います。
BLT RoxolidⓇ SLActive φ4.1㎜ 長さ8㎜
インプラントの埋入を終えました。
挿入ジグを取り外しました。
インプラントフィクスチャーのコネクション部分を保護するためヒーリングキャップを装着します。
骨増生する部分に血液供給するためデコルチケーション(皮質骨穿孔)を行っています。
骨増生用の骨移植材とコラーゲンメンブレン(膜)を用意します。
先にコラーゲンメンブレンを設置して準備します。
骨を増やしたい部分に骨移植材を填入します。
骨移植材の填入量は、吸収を見越してわずかに多めにします。(オーバーコレクション)
骨移植材の表面をコラーゲンメンブレンがカバーするようにします。
軟組織の方が、骨組織よりも治癒スピードが速いため、
骨移植材の顆粒の中に軟組織が入り込んで来ることを膜で防ぐ目的です。
粘膜を頬側にずらして縫合しました。
抜糸不要な吸収性の縫合糸で縫合しています。
骨増生(GBR)と歯肉をずらして縫合したことで、へこみ部分のボリュームが増しています。
インプラント埋入オペ終了時のデンタルレントゲン写真です。
インプラント前後の歯は再治療を予定します。
H・Aさん、インプラントオペお疲れ様でした。
咬める日が楽しみですね。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス