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※厚生労働省 医療広告ガイドラインに沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)

口腔外科処置広島

2018.3.3

歯根が垂直に破折した右上第二小臼歯の抜歯 2018.03.03

 

IMG_7751_R24.JPG

失活歯である右上第二小臼歯が垂直的に破折しています。

歯髄をとってある歯(失活歯)は歯髄を流れる血液からの栄養補給が断たれるため、

歯髄がある生活歯に比べ脆くなってしまいます。

抜髄からの年数が経てば経つほど脆さも進んでしまいます。

歯髄をなんとしてでも残す治療を行うのはこのためです。

 

2018.03.03 CT_R24.jpg

歯科用CTで撮影した断面の画像です。

歯根の先端に進むにしたがって破折線は頬側に向かっています。

 

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残念ではありますが抜歯せざるを得ない現実があります。

まずは割れた頬側部分を取り出します。

 

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割れた頬側部分を取り除いた状態です。

続いて口蓋側部分の抜歯に進みます。 

 

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残り半分の口蓋側部分も抜歯を終えました。

破折した部分に骨が付着しており想像よりも抜けにくい状態でした。

反対側(左上)の第一小臼歯も同じように歯根破折から抜歯に到ったとのことで、その際には3時間かかったそうです。

同様に骨組織によって抜歯が困難な状態になっていたものと考えられます。

 

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左:頬側部分 右:口蓋側部分 画像上側が歯根、下側が歯冠です。

口蓋側部分の歯根の破折した面に骨組織が付着しています。

 

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上:口蓋側部分 下:頬側部分 画像右側が歯冠、左側が歯根です。

オレンジ色のように見える歯根内の構造物は根管充填材であるガッタパーチャです。

 

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上:頬側部分 下:口蓋側部分 画像右側が歯根、左側が歯冠です。

 

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無事に抜歯を終えた抜歯窩です。

不良肉芽の除去もしっかりと行います。 


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抜歯窩には抜歯窩用抗生物質を砕いたものを入れます。

 

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血液が固まった血餅を保持し、治癒を助ける為に吸収性のゼラチンスポンジを挿入します。 

 

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吸収性の縫合糸で縫合して抜歯処置の完了です。

 

J・Tさん、本日も抜歯おつかれさまでした。

少し痛むかもしれませんのでお大事に。

 

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