口腔外科処置広島
2017.10.5
上顎左右の頬小帯切除手術を行いました。2017.10.05|広島|ほほの筋|術後1か月
頬小帯(きょうしょうたい)とは歯槽部の付着歯肉から頬粘膜にかけての筋張った構造のことです。
アップです。
N・Mさんの場合、左上第一小臼歯の頬側歯頸部中央に起始点があるため、頬粘膜の動きによって歯周ポケットがつられて開閉してしまいます。
このため歯周病の増悪因子のひとつと考えられます。
また、歯ブラシの動きを妨げるためブラッシングの邪魔にもなってしまいます。
そのことをご理解の上、頬小帯の切除術をご決断です。
術中写真です。
局所麻酔を行い、起始点から切除します。
縫合して終了です。
レーザーを用いて切りっぱなしにする方法もありますが、
私の経験上、後戻りや予想した結果が得られにくいと感じますので切離縫合する方法を採っています。
レーザーでの術式を否定するものではありません。あくまでも私の好みの問題です。
右側も同時に行いました。
切離しました。
私は歯肉バサミを使用するのが好きです。
縫合して完了です。
こういった場所にはチクチクしないようにナイロンやポリ乳酸の糸ではなくシルクの糸を好んでいます。
N・Mさん、麻酔が切れたあと少し痛むかもしれませんのでお大事に。
来週の抜糸が楽しみです。
追記:頬小帯切除手術後 約1か月の状態です。
右上です。
左上です。
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス