口腔外科処置広島
2012.6.12
割れた前歯の抜歯をしました 歯根破折と金属の腐食
※外科処置の写真が含まれますのでご注意ください。
治療技術向上のため公開しています。
神経を取った歯に金属で差し歯を作った場合
歯の根が割れる危険性が高まります。
左上の前歯が割れて、位置が移動しています。
右上の2本の歯は壊して外すために切れ目を入れています。
割れている歯はどうしても救うことが出来ません。
まずは右上2本のかぶせものを外しました。
金属治療独特の黒変を起こしています。
唾液中に金属があるというのはとても問題だと考えます。
割れている歯の金属も外し左上2も修正し
抜歯の前に仮歯を作製します。
右上の2本の歯も今後金属を取り除き治療していきます。
割れた歯にあった差し歯です。
金属が黒く腐食しているのが分かります。
別角度です。
銀合金が腐食して完全な黒色を呈しています。
同様の治療を今後するのは非常に躊躇われますし
弊オフィスではお勧めしておりません。
いよいよ抜歯します。
歯槽骨を傷つけないように慎重に行います。
まずはへーベルで動かします。
鉗子（かんし）でグリップしてゆっくりと揺さぶります。
力任せにしてはいけません。
まずは唇側の部分が取れました。
残りは口蓋側です。
銀イオンと思われる黒色の沈着があります。
口蓋側も無事抜けました。
このあと内部の不良な組織を完全に除去します。
内部の清掃が終わりました。
抜歯したくぼみには血液が凝固して治癒していきます。
止血のためにゼラチンスポンジを挿入後、CO2レーザーを照射しました。
抜歯前に作製したプラスチックの仮歯をセットしました。
抜歯の傷が治る間も歯がないままにはなりません。
抜歯した歯です。
そもそも根の先端をガッタパーチャで封鎖せず
金属のみで治療してあります。
左側が唇側、右側が口蓋側です。
お気づきのように金属の差し歯はクサビを打ち込むことになってしまいます。
専門家である自分がして欲しい治療かどうか、いつも本音でご説明しています。
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円（かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの）・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円（税抜）
