日記
2015.4.23
4月22日放送の「ザ！世界仰天ニュース」で金属アレルギーのことが取り上げられていました。2015
昨晩放送の「ザ！世界仰天ニュース」で金属アレルギーのことが取り上げられていました。
http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/150422/01.html
弊オフィスでは約3年前から金属治療を完全に廃止しています。
また、チタンインプラントによる治療も金属でないジルコニアインプラントに切り替えていく予定です。
歯科の治療用金属で金属アレルギーを引き起こすことは、ある意味周知の事実です。
しかし、保険制度の中では銀合金が歯科用代用合金として広く使用されています。
水銀と金属粉末の化合物であるアマルガムは現在ではほぼ使われていませんが、
過去の治療において用いられたものが、まだ相当数口腔内に残っています。
保険外治療においてもメタルボンド（陶材焼付け前装冠＝表面は白いが裏側が金属のかぶせもの）や、金合金のつめものなどいまだ多くの金属が使用されています。
金合金は体に良いように思われがちですが、治療に使用されるのは純金ではない金合金であり
それには微量の銅が含まれていることも判明しています。
口腔内の金属によって脱毛や肌荒れ、自律神経失調症、不妊症などの症状の原因のひとつとなることが徐々にわかってきています。
食べ物にはいろいろなｐHの物が存在しますので、おくちの中は絶えず化学実験室のようになっているともいえます。
そもそも金属は歯と熱膨張率が異なるため、歯の治療に用いることが適切とはいえません。
金合金はなじみが良いとされていますが、除去すると内部には漏洩があることがほとんどで
銀合金よりはまし、といった程度と感じます。
金属治療をスタンダードな治療として行っているのは先進国においては我が国くらいではないでしょうか。
弊オフィスでは金属治療の変わりにコンポジットレジン接着修復とセラミック接着修復を中心に行っています。
これから金属を除去して他の材質に置き換えていくとして注意すべき点があります。
それは金属を除去する際には必ずラバーダムを装着して、金属切削片が粘膜に触れることを極力防止するという点です。
そのままおくちの中で金属を削ると、金属切削片が粘膜に触れて、余計に金属アレルギーを悪化させてしまうことがあります。
無事に金属を除去したとしても、それを何に置き換えるかが重要です。
小さいものであればコンポジットレジンで問題ないですが
大きなものであればセラミックで修復する必要があります。
大きなものをコンポジットレジン（＝プラスチック系）で治療すれば、日々の食事によって磨り減り
噛みあわせの高さが容易に変わってしまいます。
つまり、ただ白くするだけでは、別の問題を引き起こしてしまいます。
適切な材料（セラミックorコンポジットレジン）で治療するとしても
接着時にはラバーダムを装着して水蒸気を遮断して接着することが最も大切です。
金属をそのまま削り、セラミックを金属治療と同じような手法でそのまま装着したとすれば
それは不十分な治療といわざるを得ません。
少なくともラバーダム無しでは満足な治療は出来ないと考えられます。
テレビの影響で、金属を除去したいと考えられる患者さんが日本中にいらっしゃると思いますが
悔いの残らない治療を受けていただきたいと思います。
広島市の歯科 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円（かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの）・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円（税抜）
