設備・機材
2014.9.10
セレックのバグと思われる症状 アバットメント設計 2014.09.10
※セレックにまつわる専門的で難解な内容となっていますのでご了承ください。
弊オフィスではジルコニアカスタムアバットメントの作製を
セレックを用いることで外部発注することなくオフィス内で私が行っています。
セレックでスキャニングの際にスキャンポストを装着して
ポスト頂上の二等辺三角形の向きでインプラントの切り欠きの位置を判別します。
言葉で書くのは難しいですが、正常なデザインの場合、二等辺三角形の頂点の方向に
ジルコニアブロックのホルダーとブロック接合面が上の写真の向きに平行になります。
上の写真は第二大臼歯部分のカスタムアバットメントのものです。
そして同じケースの第一大臼歯のジルコニアのデザインです。
さきほどの写真と比べるとブロックホルダーの位置が逆であることがわかります。
完全に180度であれば、90度刻みのストローマンインプラントですと
適合する可能性がありますが、
実際には180度の誤差ではないようですのでズレが生じてしまいます。
改めてスキャニングをやり直したあとの状態です。
二等辺三角形とブロックホルダーの向きが正しい関係にあります。
過去にも同様のバグ(ソフトウェア上の不具合)と思われるケースがあり今回で2回目の経験です。
発生時に共通している設定は
○単冠修復で遊離端2本のスキャニングした際の近心側に誤差が出る
といった状態です。
対策としては、
○ブリッジの設定でデザインしてみる
○ミリング前に二等辺三角形とブロックホルダーの位置を確認する
ことが必要と思われます。
シロナのSさんに電話しましたが
現在のところ同様の事例の報告は無いとのことです。
弊オフィスのセレック特有の症状なのかもしれませんが
またひとつセレックのことを良く知る機会となりました。
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広島市 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)