セラミック歯科広島
2025.7.10
右下大臼歯2本の金属を除去してメタルフリー治療を行いました。2025.07.10|アマルガム

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
U・Sさんの初診時の右下奥歯の写真です。
右下第二大臼歯(画像左端)に鋳造による銀合金インレーがセットされています。
右下第一大臼歯(左から2番目)にアマルガム充填がなされています。
それぞれを1本ずつ金属を除去してメタルフリー修復を行います。
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まずは右下第一大臼歯(左から2番目)のアマルガム充填から取り除いてコンポジットレジン充填を行います。
アマルガムとは水銀と金属粉末を混ぜ合わせた合金であり、切削時には水銀蒸気が発生しますのでラバーダムと
高効率なバキュームが欠かせません。
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顕微鏡を降ろし、ビデオ録画しながら、まずはアマルガムを除去し、う蝕検知液で染色しました。
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このサイズの修復の場合、セラミック修復も選択肢に入りますが、咬合負担を天然歯質が負担できる状態と考えましたので
コンポジットレジン修復を選択しました。
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酸処理と接着処理を行い、コンポジットレジン修復を行いました。
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咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
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いよいよ本日、右下第二大臼歯の金属インレーを除去してセラミック修復します。
右下第二大臼歯近心面は、フロスの繊維がひっかかり、ラバーダムシートが切れやすく、
CT画像においても むし歯による穴が開いていると考えられるため、セラミック修復に含めることにします。
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ラバーダムを装着してスタートです。
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金属インレー(メタルインレー)を除去しました。
いつものように内部は漏洩があったことを示唆しています。
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近心隣接面を含む形態に形成しました。
幸いなことに、右下第一大臼歯遠心隣接面はむし歯になっていませんでした。
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セレックプライムスキャンでスキャニングします。
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迅速にセラミック修復物をデザインします。
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セラミックブロックから削り出します。
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強度に優れたe.max®ブロックを用います。
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ミリングマシンで削り出しを終えました。
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口腔内で接触圧と適合を確認しました。
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研磨後に840度で約20分間真空焼成します。
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接着面をフッ化水素で処理します。
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バキュームのアダプターで乾燥状態を作り、レジンセメントで接着します。
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咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
右下のメタルフリーの達成です。
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U・Sさん、次回は左下のメタルフリーの達成ですね。
順調に進んで私も楽しみです。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス