口腔外科処置広島
2024.10.3
歯根の先に膿が溜まっていた左下奥歯の抜歯 2024.10.03|膿を取る動画
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
左下第二大臼歯の歯根の先端に膿が溜まり、動揺もある状態です。(矢印)
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オフィス内の歯科用CTによる歯列に沿った断面像(近遠心的断面像)です。
矢印部分に逆ドーム状に膿が溜まっている状態です。
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頬舌的断面です。
かなり昔に神経を取ってある歯であることから、歯質が脆くなっていることも考えられます。
再根管治療を行ったとしても、その効果が期待できない状態と考えられますので、ご相談の上、抜歯をご決断です。
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かなりの動揺度があり、弱っている状態でしたので、抜歯鉗子でグリップして動かすと容易に抜歯できました。
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このように、歯根の先端に根尖(こんせん)病変が形成されている場合、残っている膿と炎症性の肉芽組織を取り除くことが大切です。
鋭匙(えいひ=さじ状のこさぐ器具)で触ると乳白色の膿が滲み出てきました。
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周囲から剥離掻爬(はくりそうは=はがしてこさぎ取る事)して一塊除去しました。
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肉芽組織の掻爬を終えた状態です。
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コラーゲンスポンジを挿入し、吸収性の縫合糸で軽く縫合しました。
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抜歯した左下第二大臼歯です。
長年の炎症により、健全な歯根膜や歯根形態が失われています。
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現代の歯科医療では、どんな歯でも治療で治るということはありません。
抜歯も立派な治療方法であると私は考えます。
膿が溜まった状態(=炎症)が体の内部にあることは好ましくなく、
おくちは消化器系の入り口ですし、おくちの細菌が血管を通って心臓に及ぶことも近年では分かっています。
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いつも書いていますが、この歯のような状態に陥った歯を、あたかも治るかのごとく説明するのは、私が最も嫌う事です。
抜歯しか合理的な治療法が無いと考える場合には「抜歯」をご説明します。
患者さんの顔色を窺って、助かるような装いをすることはありません。
わざわざ弊オフィスに来ていただいたのにも関わらず、私が本音で話さないことこそが失礼だと考えるからです。
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S・Nさん、よくぞご決断なさいました。
きっとご体調もよくなることと考えますので楽しみです。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス