セラミック歯科広島
2022.4.9
左下第二大臼歯の金属を除去してセラミック修復しました。2022.04.09
左下臼歯部の金属を除去してセラミック修復を行います。
まずは画像左端の左下第二大臼歯から始めます。
金属除去ですからラバーダムを装着して金属切削片から口腔粘膜を保護します。
金属を切削して慎重に除去します。
除去後の歯の状態です。
痛くなく、取れていなくても内部はこのような状態になっています。
除去した金属の内面です。
う蝕検知液でむし歯(軟化象牙質)を染色し、顕微鏡下で除去と染色を繰り返します。
ボンディング材とコンポジットレジンでデンティンシール(象牙質保護)を行います。
※悪くなっていた部分の深さが極端に浅く、凹凸が無い場合は、デンティンシールを行うと
さらに浅くなってしまい、セラミック修復物の厚みが極端に薄くなる可能性があります。
その場合はこの段階でのデンティンシールを敢えて行わず、セット時の接着処理で兼ねる場合があります。
いずれにせよ、プロとしてベストと考えるように治療を進めます。
セレック プライムスキャン でスキャニングします。
セラミック修復物を迅速にデザインします。
セラミックブロックから削り出します。
このケースは最後臼歯であることと、くびれのある形態であるため、
強度に勝るe.maxブロックを使用します。(二ケイ酸リチウムガラスセラミック)
削り出しを終えました。
隣接面の強さを調整し、口腔内で指摘します。
レジン系材料は摩耗のしやすさやプラークの付着性において
この面積の咬合面に用いるべきでないと考えます。
研磨後に840℃で約20分真空焼成します。
乾燥状態で接着し、咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
今後、順次金属除去を進めていきます。
H・Hさん、今後の治療が楽しみです!
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス