セラミック歯科広島
2025.1.24
笑うと金属が目立つ右上小臼歯のセラミック治療 2025.01.24|審美障害
広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
右上小臼歯に金属インレーがセットされています。
神経(歯髄)の生きている歯ですので、
1回の治療でセラミックの接着までを行うこと(即日修復:ワンデイトリートメント)が理想です。(約2.5~3時間)
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咬合面観です。
過去に歯列矯正治療を受けておられますので、小臼歯1本を便宜抜歯済みです。
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金属除去ですのでラバーダムを装着して金属切削片から口腔粘膜を護ります。
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まずは金属の除去を終えました。
隣接部分の境目から漏洩していることが判ります。
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除去した金属インレー(メタルインレー:銀の詰め物)です。
内部はとても汚染されており、さながら古墳の出土品のようです。
であるとすれば、おくちの中は歴史民俗資料館であったと言えます。
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う蝕検知液を用いて軟化象牙質を赤く染色し、染色と切削を繰り返し、形成を終えました。
茶色いから削るという事ではありません。
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セレックプライムスキャンでスキャニングし、迅速にセラミック修復物をデザインします。
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セラミックブロックから削り出します。
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このケースのように応力がかかりやすい修復物形態では、強度に優れたe.max®ブロックを用います。
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ミリングマシンで削り出しを終えました。
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削り出し最後の部分であるノブを修正し、口腔内で試適(TF)して適合と接触圧を確認します。
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焼成する前は紫色(ブルーステート)です。
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研磨後に840度で約20分間真空焼成します。
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接着面を酸処理して接着強度を高めます。
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乾燥状態でレジンセメントで接着しました。
光照射してレジンセメントの最終硬化をしている場面です。
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咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
今後残りの金属も除去していきます。
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金属除去は見た目のためだけに行うものではありませんが、見た目も重要な機能です。
ここまでを一回の治療で行います。
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T・Cさん、喜んで頂けて私も嬉しいです。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス