顕微鏡根管治療広島
2023.11.30
根管治療後6年半|骨の治癒の状態です。2023.11.30|CT立体画像
初診時の歯科用CT画像です。(2017.04.19)
矢印の右下第一大臼歯の根管治療の途中で来院されました。
歯の周りの歯槽骨の透過性が亢進しています。(骨が溶けてきている)
根管治療を行い、垂直加圧根管充填を行いました。(2017.05.11)
本日撮影した歯科用CT画像です。(2023.11.30)
周囲骨の不透過性が改善されています。(骨が硬くなった)
右下親知らずの抜歯も済ませておられます。
歯の神経(歯髄)は取らずに済むことが最も好ましいですが、
もし神経を取ることになっても適切に根管治療を行えば、歯の寿命に貢献することが出来ます。
神経を取った直後は、痛みや症状が一旦治まるので、あたかも成功したかのように思われがちですが、
根管治療の成否は、実際には時間が経たないとわからないものです。
根管治療がうまくいっていない場合、根の先端に膿が溜まったり(根尖病変)不快症状が残ったり(残髄)して
再根管治療が必要となってしまいます。
再根管治療となれば成功する確率は格段に下がってしまいます。
ピラミッド調査と同じで、盗掘されればされるほど、原型をとどめておらず、元の通路(根管)が判らなくなってしまいます。
ですので、歯科治療はすべてにおいて最初の治療が最も大切です。
すでに削ってある歯の部分は、どんな名医でも削りなおすことはできません。
つまり、最初の治療にこそ、時間とお金をかけるべきです。
しかし、保険制度のあるわが国では、本当に困らないと自由診療専門の歯科を受診なさることはありません。
ということは、調べる・考えるきっかけとなった歯は犠牲になってしまう可能性が高いという現実があります。
こうしてブログを書くことで、犠牲が出る前の方に歯科治療についてお伝えしたいのですが、
お困りでない方には、残念ながらご縁がないものと分析いたします。
広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス