口腔外科処置広島
2024.9.19
骨がへこんでいる右下第一大臼歯部分に骨増生処置を行いました。2024.09.19|GBR
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
右下第一大臼歯の抜歯が既になされた状態で弊オフィスにお越しになりました。
この部分にインプラント治療を計画しますが骨のへこみがありますので、
ご相談の上、インプラント治療の前に(GBR)を行うことにいたしました。
※インプラント治療を前提とした抜歯の場合、弊オフィスでは抜歯と同時に骨増生処置をお勧めしています。
オプション扱いですが、自然治癒で良好な形態にならなかった場合、改めて骨増生処置が必要となる場合があります。
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オフィス内の歯科用CTによる断面像です。
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舌側から頬側にかけて、スキー場のような傾斜があることが判ります。
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表面麻酔後に麻酔の注射をしました。
へこみの程度が良く分かります。
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切開線を入れます。
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粘膜を剥離しました。
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骨表面の不要な軟組織を取り除きました。
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現時点で金属がセットされている右下第二大臼歯の周囲もルートプレーニングを行います。
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かまぼこ型になるように骨増生したいので、遮断膜としてチタン強化メンブレン(膜)を用います。
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この時点で先にチタン強化メンブレンをトリミングし形態を付与しておきます。
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最終的な設置イメージも確認出来ました。
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皮質骨を穿孔し、出血させることで骨再生を促します。(デコルチケーション)
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骨移植材としてボナーク®を用います。
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チタン強化メンブレンの内部にボナーク®を填入します。
多めに入れて、巻き寿司を巻くようにします。
多すぎるものは取り除きます。
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歯周組織再生ジェルであるエムドゲイン®を注入します。
※使用材料はケースバイケースで考えますので、必ずしも同一材料・術式ではありません。
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エムドゲイン®を注入した後の状態です。
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わずかに減張切開を行い、吸収性縫合糸で縫合しました。
メンブレンが露出しても構わないオープンバリアメンブレンの術式で治癒を期待しますので
中央部は敢えて縫合していません。
吸収性の縫合糸につき、抜糸は不要です。
術後6週以降にチタン強化メンブレンは撤去します。
インプラントの埋入オペは、2か月後より可能とされますが、半年後が理想的です。
金属冠はインプラント治療が進んで仮歯で咬めるようになった時点で除去して再治療します。
インプラントはチタン製であるため、口腔内に異種金属が存在することは好ましくありません。
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歯科医師はいわば「なんでも屋」です。
根管治療・むし歯治療・セラミック治療・抜歯・歯周病治療・インプラント治療・入れ歯治療・矯正治療などなど、
硬組織も軟組織も欠損補綴も歯並びも扱います。
このように多岐に渡るジャンルを扱える歯科医療が私は大好きです。
単純化すれば、工作をしてお金を頂けること。これは私にとって最高の仕事です。
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M・Mさん、本日も無事に終わって私も嬉しいです。
あとは治癒を待つばかりですね。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス