オフィスポリシー
2023.1.28
マウスピース矯正のモニター商法のニュースを観た感想。2023.01.27|広島
※弊オフィスで行っているマウスピース矯正治療の写真です。
マウスピース矯正のモニターになると実質無料になるとのモニター商法の被害をニュースで観ました。
治療費のローンを組んでスタートしたもののお金は途中から帰ってこなくなり、
治療自体もうまくいかず顎関節症などの健康被害が出ている方もいるとのことでした。
治療を行っていた歯科医院はすでに連絡がつかず、医院自体も解体されていました。
歯科医療に携わるものとして、このようなニュースはとても残念です。
自然の摂理によって、適切ではない技術・理念をもった歯科医師が一定数存在することも事実です。
ただ、こういったニュースが流れますと、マウスピース矯正治療=悪と否定されることに成りがちですが
モニター商法とマウスピース矯正治療の出来不出来は切り離して考えるべきと考えます。
マウスピース矯正治療自体はデジタル化された非常に優れた治療法と私は考えています。
ただし
・矯正治療のゴールまでのシミュレーションには歯科医師のセンス・技量がとても反映される
(治療の診立てが全て)
・歯の動きと治療計画の乖離が生じた場合、適切なタイミングで再シミュレーションを行う必要がある
(通常、ゴールまでに何度か必要。責任を持って臨む歯科医師の姿勢が重要)
つまり
・マウスピース矯正治療はどこで受けても同じでは全くない(すべての歯科医療と同じ)
・治療金額だけでクリニックを選ぶのは危険
(安くても上手なところもあり、高くても下手というところもある)
・こだわりのある歯科医師の中から自分と相性の合う術者を選ぶべき
(こだわりがある歯科医師は偏屈や頑固であることが多いが職人仕事とは本来そういうもの)
(職人仕事の理解なく職人=歯科医と触れあっても良い仕事=治療は受けられない)
インプラント治療もそうですが、誰(歯科医師)の治療を受けるかが最も重要な部分です。
良い治療法が悪い印象をもたれることは、結果として国民の不利益です。
車や包丁と同じです。使い手によって善にも悪にもなり得るものです。
このような騒ぎを引き起こした歯科医師にはしっかりと制裁を与えるべきと考えますとともに
被害にあわれ治療途中になっている患者さんが、相性の合う良い歯科医師に巡り合われることを祈っています。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 三好龍治