顕微鏡根管治療広島
2021.5.15
ヒビ割れて歯ぐきが腫れていた右下奥歯の根管治療をしました。2021.05.15|神経死んでいる歯|広島
右下第二大臼歯の近心頬側部分の歯肉が腫れています。(初診時)(2021.03.16)
初診時のレントゲン写真です。(2021.03.16)
顕著なむし歯はありませんが、電気歯髄診断器での診断において歯髄(=神経)が死んでいることが判りました。
何らかの要因で歯髄が死んだことで内部が腐敗し、炎症を起こして膿の出口として歯ぐきが腫れていると考えられます。
いよいよ治療をご決断です。(2021.04.09)
まずはラバーダムを装着して過去のレジン系充填物を除去していきます。
レジン系充填物を取り除き、う蝕検知液で染色しました。
遠心部分に亀裂が存在していることが判ります。
この亀裂・ヒビから歯の内部の歯髄に細菌感染が起こって歯髄が死んだものと思われます。
この歯は、根管が雨どいのような形状になっている樋状根(といじょうこん)です。
根尖(=歯根の先端)から乳白色の膿が湧き出てきます。(顕微鏡画像の画面撮り)(2021.04.15)
根管治療を行い、膿が出ていくと歯ぐきの腫れは消失しました。(2021.05.01)
しかし、仮封セメントを取ると、まだ根管内部には排膿がありました。(2021.05.01)
そしていよいよ本日、仮封セメントを取っても内部には排膿は見られませんでした。(2021.05.15)
いよいよ根管充填の準備をします。
根尖部分の直径を決定するために、電気的根管長測定を行っている場面です。
2種類の薬剤で有機質と無機質を洗浄し、超音波水流でリンスしたのちに滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
サーマフィルによる垂直加圧根管充填を行いました。
樋状根の部分にも材料が行き届くように追加しています。
垂直加圧根管充填後のレントゲン写真です。
安堵する瞬間です。
次回にはヒビが入っている部分を含めて、かぶせものタイプまたは部分的なセラミック修復を行います。
M・Tさん、この歯の症状が治まって安堵しました。
次回でいよいよこの歯は完成ですね。
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)