口腔外科処置広島
2019.10.26
歯根破折していた左下奥歯の抜歯後8日の状態です。2019.10.26
左下第一大臼歯の頬側に膿の出口である瘻孔(ろうこう=フィステル)が形成されています。2019.08.21撮影
歯科用CTによる立体画像です。
矢印部分の左下第一大臼歯の近心根に限局した骨吸収があり、ヒビや割れが原因と考えられます。
残念ではありますが治る見込みがないため抜歯をご決断です。
いよいよ抜歯します。2019.10.18
局所麻酔後にヘーベルで動かしていきます。
抜歯鉗子でグリップして動かします。
失活歯(神経の死んでいる歯)でありますので、メタルコアとメタルクラウンがまず取れました。
残った歯根の状態です。
内部まで黒くなっていることが特徴的です。
歯根を近心根と遠心根に分割しました。
まずは近心根を抜歯しました。
炎症性の肉芽組織が大量に付着しています。
続いて遠心根も抜歯しました。
抜歯した左下第一大臼歯です。写真右側が割れていた右側です。
大量の肉芽組織が存在しています。
抜歯後の抜歯窩(ばっしか)の状態です。
内部にはまだ肉芽組織存在していますので、きちんと掻爬(そうは)します。
掻爬を終えました。
抜歯窩内に抗生物質を砕いたものと、血餅の保持を助けるためのゼラチンスポンジを挿入し、シルクの糸で縫合しました。
抜歯後一週間以上の8日が経過した本日の状態です。
経過良好でしたので抜糸しました。
今後のさらなる治癒を期待します。
F・Mさん、抜歯は怖かったと思いますがよくぞご決心なさいました。
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス