顕微鏡根管治療広島
2015.1.13
右上第一大臼歯の再根管治療 2015.01.13
画像中央の右上第一大臼歯の再根管治療を行います。
写真はCTデータから2次元に切り出したものです。
初診時には3次元CTデータだけで充分と考えます。
従来の2次元のレントゲンでは立体的な根尖・根管形態のデータが不足していると
私は個人的に考えています。
前回のスタート時の右上大臼歯ミラー像です。
グリーンのシートはラバーダムです。
まずはラバーダムをしてメタルインレーを除去しました。
中央部のレジン築造を含め、全ての人工物を除去していきます。
セメントとレジン築造の除去を終えました。
ピンク色に見えるのは根管充填材であるガッタパーチャです。
う蝕検知液で軟化象牙質を染色し、切削します。
顕微鏡画像画面撮りです。オレンジ色の古いガッタパーチャを除去していきます。
かつての治療で手つかずのMB2(近心頬側第二根管)の治療も行います。
幸運なことに2回目の治療で4根管とも根尖まで攻略できました。
弯曲度が高く、難易度の高いケースであったため、
かなりの本数の新品ファイル(ヤスリ)を使い捨てで使用しています。
4根管の根管形成を終え、根管充填の準備が整いました。
次亜塩素酸+EDTA+超音波水流で洗浄し、ペーパーポイントで吸水乾燥します。
サーマフィルにて4根管を垂直加圧根管充填しました。
(私は個人的にストッパーに頼らず根管充填できる根管形成をすべきと考えています)
サーマカットで余分なキャリアーをカットしました。
金属除去から始めてここまで2回です。
根管充填後のレントゲン写真です。
中央に長く見えている口蓋根以外の頬側3根管はとても湾曲しています。
私ははっきりと到達の判る根管充填後のレントゲンが重要と考えています。
術者の臨床的な根管治療技術はそれでしか判断できないからです。
仮に病変が出来ていなくても、不十分な根管充填がなされていれば、過去の治療の信頼性は担保されませんので
私が行った根管治療が今後そういったことにならないよう
明らかに到達しているレントゲン写真が重要と考えています。
と、このケースのような歯に遭遇しますと、熱く語りたくなります。
T・Eさん、難易度の高い再根管治療でしたが、無事終わり私も安堵しています。
少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。
※この歯の完成時の記事はこちらです。
https://www.mdo.jpn.com/blog/2015/01/-20150120.html
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広島市南区 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)